短編 List-2眠れる森の美女 ビューネイ・ハディソン。通称「毒」の女王。 トロイア州に本家を置く旧男爵家の女当主は古今東西の毒に関わる薬、鉱物、動植物を扱う蒐集家としてその界隈では知らぬ者はいないとまで言われていた。その彼女が心臓発作で突然死したのだ。家族はもちろん彼女... 2025.06.29短編 List-2
短編 List-2ポーの「黒猫」 エドガー・アラン・ポー 生年月日 一八〇九年一月一九日 アメリカの詩人、評論家、小説家 一八四九年没。 「黒猫」はゴシック風の恐怖小説でありポーの代表的な短編の一つである。また、日本の推理作家江戸川乱歩のペンネームはこのエドガー・アラン・ポ... 2025.06.29短編 List-2
短編 List-2ステラさん家のマーサ君 まるで白いソックスを履いているかのように足先だけ色が違う猫のことを靴下猫というらしい。そして、今マサキの目の前で老婦人の腕に収まって午睡を満喫している「彼」こそ、真っ黒の毛皮に真っ白い尻尾と靴下が印象的なステラ家の靴下猫「マーサ君」であった... 2025.06.28短編 List-2
短編 List-2Jack-o’-Lantern 長期の任務から解放されて数日。気晴らしに出かけた先で道に迷った。いつものことだ。問題はそれが夜間であったこと。その小さな町は他地域に比べて土着信仰の色合いが強く、ちょうど夜祭りのピークと聞いてつい足を向けてしまったのだ。「まるでハロウィンだ... 2025.06.28短編 List-2
短編 List-2フジツボですが? 古書店からの帰り道、見慣れたものを見た。 眉間にしわを寄せそれはそれは悲壮な顔で十字路を足早に往復する一人の青年。様子から察するに迷走し始めてすでにそうとうな時間がたっているのだろう。周囲からの視線も憐れみに満ちている。シュウは足を止めた。... 2025.06.28短編 List-2
短編 List-2ヒマワリ そろえられた家具やインテリアはどれも洗練されていて見ているだけで目を楽しませてくれる。色合いも派手すぎず控えめで暖かい。まるで定規で測ったかのようなレイアウトも完璧だ。計算され尽くした調和にほぅ、と知らずとため息が出る。 けれど同時にとても... 2025.06.27短編 List-2
短編 List-2懐郷に啼く 「マサキが帰ってこないのよ」「いつものことではありませんか」 【方向音痴の神様】と評されるほど彼の方向感覚は壊滅的だ。片道一〇分の食料品店へ出かけて行って数時間迷子になるのは日常茶飯事。保護する側も慣れたものだ。任務に出れば出たで一時間で帰... 2025.06.27短編 List-2
短編 List-2ファーストエイドキット 研究の虫はここ三日間研究室にこもったまま出てくる気配がないという。予定ではあと二日はこもっているそうだ。めずらしく手土産を持ってきたというのに手持ち無沙汰になってしまったマサキは、かしましいローシェンを相手に暇をつぶすことにした。「手土産だ... 2025.06.27短編 List-2
短編 List-2STARGAZER STARGAZER——星を見る人。 また、たいそうな名前の腕時計だと思った。 文字盤は夜空をイメージしたミッドナイト・ブルー。ボディはステンレスと二四金プレートで作られ、ベルトは子牛の皮。ダイヤルは衛星ユーロパを模したデザインになっていた。... 2025.06.26短編 List-2